Webシステム開発やアプリ開発において、「アジャイル開発」と「ウォーターフォール開発」 は最もよく選択される2つの手法です。
しかし、多くの企業が「結局どちらが自社に向いているのか?」という疑問を抱えたまま、明確な判断基準を持てずにプロジェクトを進めています。
実際、開発手法を誤ると、
- 要件変更が反映できない
- スケジュールが破綻する
- 手戻りが発生してコストが膨らむ
- 完成したシステムが現場と合わない
といった問題につながります。
一方、開発手法を適切に選べば、
- 開発速度の向上
- コミュニケーションの円滑化
- 無駄のない機能開発
- 現場にフィットするプロダクト
を実現できます。
この記事では、アジャイル開発とウォーターフォール開発の特徴を比較しつつ、自社の組織特性やプロジェクト内容に応じた最適な選択方法を5つの視点から詳しく解説します。
アジャイル開発とウォーターフォールの基本的な違い
まずは両者の根本的な違いを整理しましょう。
● ウォーターフォール開発とは
ウォーターフォールは、
「要件定義 → 設計 → 開発 → テスト → リリース」
という流れを段階的に順番に進める手法です。
特徴:
- 手順が明確で管理しやすい
- 仕様が早期に確定する
- 文書が多いため引き継ぎやすい
- 大規模開発に向いている
弱み:
- 要件変更に弱い
- ユーザーが完成形を見るのが遅い
- 完成後に「思っていたのと違う」が起きやすい
● アジャイル開発とは
アジャイルは、
「小さく作り、小さく改善する」
を繰り返す開発手法です。
特徴:
- 要件変更がしやすい
- ユーザーがこまめに確認できる
- 無駄な機能を減らせる
- フィードバックが反映されやすい
弱み:
- 計画が変動しやすく管理が難しい
- ドキュメントが少なく属人化のリスク
- チームのコミュニケーション力が必須
ポイント:
「柔軟に進めたい=アジャイル」
「計画通り進めたい=ウォーターフォール」
という特徴の違いを理解することが第一歩です。
プロジェクトの特性で選ぶ:要件の変動が発生するか?
開発手法選びで最も重要な基準は、「要件が固定か、変動するか」です。
要件がほぼ確定している場合 → ウォーターフォールが向いている
- 仕様が明確
- UIや機能項目がほぼ決まっている
- 公共、金融、医療など、変更が難しい業界
- ドキュメント重視の組織
こうしたプロジェクトでは、ウォーターフォールが効率的です。
要件が流動的な場合 → アジャイルが向いている
- MVPからスタートする
- 顧客ニーズを見ながら作りたい
- 新規サービスで仕様が読めない
-頻繁な改善サイクルが必要
アジャイルなら「作りながら最適解を探す」ことができます。
判断基準:
「作りながら考えたい」ならアジャイル。
「全て決まっている」ならウォーターフォール。
組織体制・コミュニケーション方法で選ぶ
開発手法は、組織文化やチーム体制とも大きく関係します。
● コミュニケーションが頻繁に取れるチーム → アジャイル向き
- 毎日または週数回のMTGが可能
- Slack/Teamsで常時連絡が取れる
- ユーザーや事業側がレビューに参加できる
アジャイルは“対話”を軸に進むため、こまめなコミュニケーション環境が必要です。
● 文書管理が強く、役割が明確な組織 → ウォーターフォール向き
- 決裁フローが強い
- 文書での管理が必須
- 事前承認が必要な文化
こうした組織ではウォーターフォールがマッチします。
補足:
「どちらが良い/悪い」ではなく、「組織と相性が良いか」が重要です。
スケジュールと予算管理のしやすさで選ぶ
プロジェクトマネジメントの観点からも両者の違いを整理する必要があります。
● 予算・スケジュールが厳密なプロジェクト → ウォーターフォール
- 予算が固定
- 納期が厳しい
- 契約上の制約がある
- 大規模プロジェクト
ウォーターフォールは事前計画を重視するため、管理が簡単です。
● 変化に対応しながら進めたい → アジャイル
- 事業側が改善を続けたい
- MVP→検証→改善を繰り返すモデル
- リリース後に改善し続ける前提
アジャイルは「方向修正」に強いため、変化の大きい業界に向いています。
比較ポイント:
- “計画優先” → ウォーターフォール
- “柔軟性優先” → アジャイル
結局どちらが自社に向いている?混合手法という選択肢もある
結論として、多くの企業に最適なのは 「どちらか一方ではなく、プロジェクトごとに使い分ける」 という考え方です。
● こんな企業はアジャイル向き
- 新規事業を多く扱う
- 市場の変化が早い
- 社員が柔軟でスピード感がある
● こんな企業はウォーターフォール向き
- 変更が難しい業界(金融・行政・医療)
- 文書や承認が多い
- 年単位の計画で動く
● 実は最も多いのが「ハイブリッド型」
- 要件定義はウォーターフォール
- 実装や改善はアジャイル
- プロトタイピングだけアジャイル
- 大枠は固定しつつ細部は柔軟に進める
このように、両方の良い部分を組み合わせることで、
品質もスピードも両立した開発が可能になります。
結論:
自社の事業スピード・組織風土・プロジェクト特性を総合的に見て判断するのが最適解です。
開発手法は“戦略”。自社の強みを最大化する選び方を
アジャイルとウォーターフォールは、どちらが優れているという話ではありません。
重要なのは、自社の環境・プロジェクト特性・事業スピードに合う手法を選ぶことです。
最後にポイントをまとめると:
- 開発手法は特性がまったく違う
- 要件変動の有無が重要な判断軸
- 組織文化・コミュニケーション体制も考慮
- 予算・スケジュール管理の方法にも差がある
- 実際は「両者を組み合わせる」のが最適なことも多い
開発手法は“プロジェクト成功の土台”です。
自社に合った選択をすることで、ムダな工数やコストを削減し、価値の高いシステム開発が可能になります。
大阪のWEBシステム開発会社「マイスター・ギルド」は最適な開発手法を提案させていただきます。
ぜひご相談ください。