2024.3.11
ビジネス
Webシステム開発におけるスケジュール管理は非常に重要な要素の1つです。
ご希望の納期があったとしても極端に短い場合は納得のいくシステムにならなかったり、
逆に開発が長くかかってしまうとコスト的なデメリットも大きくなります。
開発期間をしっかり理解しておけば全体的な流れを把握でき、トラブルにも素早く対応が可能になります。
Webシステムの開発期間には様々な要素が関わってきます。
システムがどれだけの機能を持ち、どのような複雑さを持つか?
もちろん大規模なシステムほど開発期間が長くなる傾向があります。
使用する技術やプラットフォームによっても開発期間は変わります。
新しい技術を導入する場合や、既存のシステムとの連携が必要な場合は、
開発に追加の時間がかかることがあります。
他にも開発チームの規模やスキルレベルも開発期間に影響を与えます。
経験豊富な開発者やチームのコミュニケーション能力が高い場合、開発期間を短縮することができます。
小規模なWebシステム
機能が限定されており、基本的な操作が中心のシステム。
1〜3ヶ月程度の開発期間が一般的です。
中規模なWebシステム
少し複雑なビジネスロジックを持ち、ユーザー数やデータ量が増えてくるシステム。
3ヶ月から1年程度の開発期間が見込まれます。
大規模なWebシステム
多数のユーザーや複雑なビジネスプロセスをサポートし、大量のデータを処理する必要があるシステム。
1年以上から数年に及ぶ開発期間が必要となることがあります。
ただし、これらの期間はあくまで一般的な目安であり、
プロジェクトの状況や要件によって大きく異なります。
また、追加のテスト、デバッグ、およびデプロイメントの時間も
開発期間に含まれることに留意する必要があります。
Webシステムの開発にはさまざまな手法があります。
その中で、一般的な開発手法には以下のようなものがあります。
ウォーターフォールモデル
開発プロセスが段階的に進行し、各段階が前の段階の完了後に始まります。
要件定義、設計、実装、テスト、展開、保守という一連の段階があります。
各段階が完了すると、次の段階に進みます。
アジャイル開発
アジャイル開発は、柔軟性と変更への対応能力を重視した開発手法です。
短い期間での反復的な開発サイクルを通じて、要件の変更や新しい機能の追加に迅速に対応します。
スクラム、XP(エクストリームプログラミング)、Kanbanなどがアジャイルの代表的な手法です。
プロトタイピング
ユーザーが実際のシステムの挙動や外観を確認するためのプロトタイプを作成し、
それに基づいて要件を洗練させていく手法です。素早くフィードバックを得ることができるのが特徴です。
ご希望のシステム開発の内容によって合う手法がありますし、
開発会社によって得意な手法も異なるので事前の確認が必要です。
当記事では前述の「ウォーターフォールモデル」を例にして各工程ごとの説明をいたします。
要件定義
プロジェクトの目標や要件を理解し、顧客や利害関係者からの要求を収集します。
これには、機能要件、非機能要件、利用シナリオ、制約条件などが含まれます。
設計(基本設計・詳細設計)
要件を基にシステムのアーキテクチャとデータベース設計を決定します。
これには、システムの機能、ユーザーインターフェース、データベース構造、セキュリティ要件などが含まれます。
開発(実装)
設計されたシステムを実装します。プログラミング言語やフレームワークを使用して、コードを書きます。
開発プロセスにはペアプログラミングなどの手法が取り入れられることがあります。
テスト
開発されたシステムの品質を確認するために、テストを行います。
テストは機能テスト、統合テスト、システムテストなどに分かれます。
公開(デプロイメント)
開発されたシステムを本番環境に展開します。
これには、データベースの移行、セキュリティの設定などが含まれます。
運用・保守
システムが本番環境で稼働し始めた後も、運用と保守が続きます。
これには、バグ修正、セキュリティパッチの適用などが含まれます。
各工程は相互に関連しており、順序通りに進行する必要がありますが、
アジャイルな開発手法では、これらの工程が反復的に行われることがあります。
また、一部の工程は同時並行して進行することもあります。
これらの各工程はシステムの全体規模によってそれぞれの所要期間が変わってくることも検討のポイントです。
Webシステム開発にかかる期間として
小規模:1~3ヶ月、中規模:3~12ヶ月、大規模:12ヶ月~ が
おおよその目安としてはわかりやすいと思います。
他にも、先行リリースや、段階リリースなどフェーズを分けて開発するパターンなども多くありますのでご予算と合わせてスケジュールも相談できる開発会社の選定が必要不可欠です。
システム開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。